石川・金沢はとにかく歩いた食べたの旅だった vol.1

「新幹線に乗りたい!」発言から始まった旅の企画が\北陸新幹線で行く、東京〜金沢への2時間半の旅/に決まったのは出発の1週間前。

今旅に付き合ってくれたのは、キッチンカーでカレーライスを販売してる、移動ごはん又兵衛の郡司夫婦。移動ごはん又兵衛の店主郡司敏郎、通称グンちゃんについては、郡司敏郎 – 移動ごはん 又兵衛をご覧いただきたい。

旅の目的は、THE 食欲だ。だからいわゆる兼六園とか、金沢城だとか、21世紀美術館とうとうの観光地はちょっと横を通り過ぎただけでのスルー状態であることを読む前にご理解いただきたい。そしてこれからこの記事は、料理の写真で溢れるので、お腹を空かせているそこの君には辛い想いをさせるだろうことを了解の上、読み進めて欲しい。
まさに大の大人がただただ食欲にまみれた2泊3日の旅だったのだ。

まずは北陸新幹線で駅弁を食す

新幹線での旅の始まりは、これだろう!そう駅弁だ。
⬇︎ハイボールと共にいただくおつまみ的なのと、
駅弁

⬇︎締めのと。
駅弁

この二つの駅弁に「石川・金沢感は全くないやんか〜」と思った方は、もう一度この旅の目的を思い出してほしい。THE 食欲だ。わかってほしい。ただただ、これが食べたかったのだと。

ちなみにグンちゃんのお嫁さんであるにゃみーが食べたのは、
駅弁

そう、”毎度有難うございます”とパッケージ右上に書かれた、崎陽軒のシュウマイ弁当だ。
”毎度”と言えるほど出会えるはずの弁当をまさかのこのタイミングで食べるとは、なんて本能に忠実な自由人なんだ。”金沢に来たらこれ食べなきゃ!”ではなく、”目の前の食べたいものを食べる”、これこそが人間の食欲。この時に私の中で「この旅は成功する!」と確信したのは言うまでもない。

金沢駅で最初に見たものは

東京駅から金沢駅までの2時間半、あーでもない、こーでもないと言っているうちにあっという間に金沢駅に到着。この金沢駅は、2011年に「世界で最も美しい駅14選」の一つに選ばれたらしい。
世界で最も美しい駅14選

ふむふむ、確かに美しいフォルムだ。柱がくねくねしてて、渦巻いてるようで・・・!?
そうか、金沢駅め、絶妙なタイミングでイメージを押し付ける。「締めのお弁当のあとは軽くデザートでしょ?」と。いいだろう、食欲のままそのレールに乗ってやろうじゃないか。

っということで、食べたのが、これ⬇️湯葉ソフトクリームだ。
湯葉ソフトクリーム

麩に”ふ”とある。なんだかソフトクリームに「ニヤリ」と笑われたようにも見える。

そして甘いものを食べたら、塩っぱいものが食べたくなる連鎖を止める術を知らない私たちは、金沢の”沢”が”澤”で、”コロッケ”が”クロケット”の金澤クロケットに手を出す。
ちなみに”ピザ”もやっぱり”ピッツァ”だ(メニュー表)
金沢クロケット

その後も場所をぶらぶら移動しながら、ラザニアとキッシュを仲良くシェアした。

ラザニア
キッシュ

ちなみに。
今回お世話になった宿は、おしゃれゲストハウスの「HATCHi」(ハッチ)さん。
HATCHiさんとは、HATCHiさんが開業前から何かと縁があり、やっとこさ泊まることができた。今旅でも、スタッフさんからオススメのお店をたくさん紹介してもらいました。観光地へのアクセスもよく、ドミトリー利用の個人旅行者はもちろんだが、個室もあるので、家族連れにも絶対にオススメの宿である。

HATCHi
HATCHi

⇧写真のような大きなキッチンもあるので、みんなでワイワイ金沢の食材を買い込んで料理するのも良いかもね。

HATCHi 金沢 by THE SHARE HOTELS

金沢での初夜

一体全体これは何ご飯なんだ?という疑問が食べるたびに頭をかすめるが、時間無視で食べ続ける3人。気がつけば、外は真っ暗。ということは、次に食べるご飯は、世間的には夜ご飯になるのだろう。金沢での初夜だ。初夜は何事にもとっても大事にしたいので、ここは金沢のことを知り尽くすHATCHiのスタッフさんに紹介してもらった。いわゆる”ガイドブックには載っていない”、地元の方しかいないお店。その名は、香林坊らくや

香林坊らくや

派手な看板などなくお上品、店内もとっても雰囲気があって、肌感で敷居が高そう、と感じるお店。

批判を恐れず、上から目線で申し上げさせていただきますと、石川の魚や加賀野菜がとっても繊細なお味で、どれも丁寧なお仕事ぶりが伺える、と言ったところ。ざっくり言っちゃうと全てが美味しい。
そして北陸地方のとってもマニアックな日本酒も取り揃えてあった(そうだ by地元民)。

香林坊らくや
香林坊らくや

岩のりがこの量だ。海藻類はあまり好んで食べない。その結果が、頭部をあらゆるダメージから守る黒いクッションの存在を感じない体質、いわゆる「ハゲ」である私に「もし石川生まれでこれを毎日食べ続けていれば」と思わず遠くを見つめさせてしまうほどハマった。この後、市場で岩のりを自分へのお土産に大量に買ったことは言うまでもない。

香林坊らくや

そして極めつけは、こちら「ノドグロ」である。旬の時期に”ノドグロだけを食べに金沢をまた訪れたい”と思うほどの衝撃だった。まだまだ日本には旨いものがたくさんあるね。
(*ノドグロは、1年を通して比較的美味しく食べれるお魚らしいのだが、石川県が推奨する旬は冬らしい)

店を出て、次に向かったのは金沢の繁華街「片町」。そして片町の最深部のディープな世界「金沢中央味食街」。ミシュランの一つ星の格付店で、お寿司の名店の「酒菜 きく家」もあるココは、地元の人も知る人ぞ知る隠れ家的な屋台横丁。
今回は素通りだったけど、次回はココではしご酒したいな。

金沢中央味食街

そして初夜の締め飯は、キーマカレー。
金沢では、”金沢カレー”と言うご当地カレーライスが有名だが、ここはカレー屋さんのカレーではなく、バー「Blue Bar 」のキーマカレーがイチオシと聞いて行ってみた。

キーマカレー

見た目よりサラッといけた。「カレーは飲み物だ!」と言う表現はあながち間違ってはいないと再認識。初夜の最後にふさわしい優しいお味でした。うまかった。

初日の金沢は食べた!し、そして歩いた!その歩数1万オーバー。日頃のデスクワークを思うと、その数は脅威だ。心なしか足裏が痛いが、気にしない。
今日はこの辺で勘弁しといてやろう。明日もまだまだ続く「食欲の旅」の為に胃を休ませてやろう。

金沢市内のアート

っと言うことで、金沢旅行石川・金沢はとにかく歩いた食べたの旅だった vol.2に続く。