温泉リゾートのイメージが強い”熱海”に興味が湧いた出来事とは?

熱海市のイメージ

熱海と聞くとどんなイメージをするでしょう?温泉リゾートというイメージをする方がほとんどなのではないでしょうか?私もそのひとりです。
「熱海の商店街に新しくオープンしたMARUYAというゲストハウスを中心に町が再び盛り上がりを見せている」という記事をどこかで読んだのはだいぶ前。今回のある出来事がなければ(正直に言うと)熱海に興味を持つことは無かったかもしれない。

某テレビ局から空き店舗を利用した企画のお話

某テレビ局から空き店舗を利活用し、それをキッカケにまちを盛り上げることを目的とした企画があるのでぜひ協力いただきたい!との電話をもらったのは、まちのわ2018 の疲れがまだ残るある日。企画内容がとってもタイムリーな内容(ここでは詳細は控えます)だったので、すぐさま関係者とロケハンを敢行!候補地として熱海市、いすみ市、佐倉市の3つが残っているという話だったが、自分的には”なかなかの手応え”を感じていた。

が、結果は熱海市に。

残念な気持ちがふつふつと湧き上がる中「なぜ熱海市なのか?」という疑問も湧いた。
そんな疑問がずっとどこかに残っていたのだろう。表紙を見た瞬間に購入したのがこの本「熱海の奇跡」だった。

熱海の奇跡を読んで

ここで書かれている熱海市の事例が全ての町で当てはまらないことは百も承知だが、それでもたくさんのヒントがあった。
”場をつくる”ことの大切さはもちろんのこと、”イベント”をただの一時的な集客のツールとせず、ある最終目的へのメソッドとして活用し、また継続したからこそ、最初の小さい1歩がここまでのまちの再生に繋がったのだと感じた。

町を変えることには時間がかかります。
だからこそ、楽しく続けていけることが大事です。
そのためには、稼ぐことに向き合うことが大事だと考えます。

2018年 東洋経済新報社 市来広一郎「熱海の奇跡」  P220

エピローグの引用がまさに全てを物語ってるとも言える。

なぜ熱海市だったのか?の答えは

「なぜ熱海市なのか?」の答えは「まちの受け入れ態勢」だったのかもしれない。

本にもあるように熱海市内の新規事業が生まれ育つ環境の構築は、株式会社machimoriを中心に民と官で大分進んでいるように思える。
ただ番組の最終目的が町の活性化なのだとすれば「すでに盛り上がっている感がある熱海市を取り上げなくても」とも思ったが、番組企画者からすればリスクも負えないのも確かだ。

番組担当者は次があれば「ぜひ!次回は佐倉市で!」っとは言ってくれた。この言葉を社交辞令と捉えず、実現させるためのヒントを番組から得たい。「あの企画がどんな形で町に落とし込んだのか」今から楽しみに待ちたいと思う。