石川・金沢はとにかく歩いた食べたの旅だった vol.2

金沢の海鮮丼

石川・金沢への二泊三日の「食欲」の旅、2日目。

初日の様子は石川・金沢はとにかく歩いた食べたの旅だった vol.1を、また今旅をご一緒した移動ごはん 又兵衛のグンちゃんについては、郡司敏郎 – 移動ごはん 又兵衛をご覧ください。

* 今回の投稿も食べ物の写真が多めです。

朝起きると、やっぱり足の裏が痛い。案の定、日頃のデスクワークで繊細になっていた私の足裏に、水ぶくれが3cmほどの見事な大きさでできあがっていたのだ。私の汚い水ぶくれの写真をここでアップするのはさすがに控えるが、あえて擬音語でヤツを例えるなら「プックリ」。プックリなヤツらが私の足裏を牛耳っている。今日もたくさん歩く予定なので、簡単な治療法をグーグル先生にお伺いするが、”水ぶくれは潰さないほうが早く、きれいに治る”、”無理に潰すと雑菌が入って悪化する”とある。そうか、今日はこのプックリさんとお付き合い決定だ。プックリさんとウキウキ初デートになりそうだ。

金沢でのオススメ朝ごはん

プックリさんとの馴れ初めはここまでに、あんだけ昨日食べたのに腹が減ったので、昨日に引き続きおしゃれゲストハウス HATCHi のスタッフさんにオススメモーニングを教えてもらった。キュリオ エスプレッソ ヴィンテージ デザイン カフェ(Curio Espresso and Vintage Design Cafe) という長い名前のシアトル系カフェだ。宿からは3000歩程度の距離。プックリさんとの初デートには、重くもなく、いい塩梅な距離だ。

初デートらしく(足裏の)プックリさんとの歩みに違和感を感じつつ、ゆっくりとそして確実に関係を築きつつお店に到着。店内は海外の方で溢れ、どのテーブルも英語が飛び交っている。お店に入った途端にいきなり海外にタイムスリップした感覚だ。

さっそくにブレックファーストサンドとカフェラテ アイスを注文。スープとサラダも付いて、とってもボリューミー。カフェラテも深みがあるが、飲みやすさは抜群。

キュリオのブレックファーストサンド

何を持ってシアトル系カフェかというと、営業されているご夫婦がアメリカの珈琲の聖地と言われるシアトル帰りで、シアトルの5種類の豆を焙煎、ブレンドしてるから。朝からこんなに美味しいコーヒーが飲めるお店があるって幸せだなーと浸ってると、その時着てたSAKURA CITY Tシャツに反応して話しかけてくれた店員さんが、お隣の四街道出身の方でこれまたビックリ。言葉を交わさずとも、出身地がわかってしまう、CITY Tシャツ恐るべし。

金沢の台所、近江町市場へ

お昼ごろにグンちゃん達と合流予定だったので、それまで近江町市場 を一人でぶらぶら。観光客が少ない時期とはいえ、アジア人らしき観光客グループがぞろぞろ。

近江町市場

そして目につくのが「この場で食べられます」の大合唱。こんな美味しいお誘いなら、断る理由はない。

近江町市場の牡蠣

一口では食べられない大きさの石川県産の天然牡蠣をほおばる。

近江町市場のどじょう蒲焼

どじょう蒲焼。養殖のどじょうが天然よりも20円高いのが、なんだか世知辛い。蒲焼のタレの甘みとどじょうの苦味が絶妙で、ビールが飲みたくなった。

前から「なんでか市場は落ち着くなー」っと思ってはいたんだけど、多分この生臭い魚のニオイが好きなんだな、と市場内をぐるぐる。あっと言う間に時間が過ぎ、グンちゃんたちと合流。

そして念願の海鮮パラダイスタイム。近江町市場でランチに食べた新鮮な海の幸を3連続で、どうぞ。

近江町市場の海鮮丼
近江町市場の海鮮丼
近江町市場の海鮮丼

角度を変えて、どうぞ。高めのテンションが伝わるはず。

近江町市場の海鮮丼

やっぱり日本海の魚はうまいね。

夜はa.k.a.でくずし割烹料理と〆に麺屋 鶯 Uguisu

夜は、これまたおしゃれゲストハウス HATCHi の1階に併設する”くずし割烹料理 a.k.a.”へ。ってか、くずし割烹料理の”くずし”って何だ?って思ったかたー?一瞬、方言かな、と思いましたが、勉強不足でした。くずしとは、”既成概念・固定概念に捉われない独創的な日本料理”。ま、創作料理的な解釈でいいのかな(雑ですんません)。

くずし割烹料理 a.k.a.
くずし割烹料理 a.k.a.
くずし割烹料理 a.k.a.

お野菜さんたちがそれぞれ味が濃く、美味しゅうございます。特に加賀レンコンの天ぷら(写真最後)はレンコンの粘りが強く、もっちりとした食感で抜群だった。

くずし割烹料理 a.k.a.

メインは、能登牛ローストビーフ。はい、美味くないハズがな〜い。文句無しの一品。ピンクの花びら的なのを上から撒かれたビーフさんは、さぞかしご満悦だろう。能登地方は塩も格別だよね。

くずし割烹料理 a.k.a.

そして、今晩もこれでは終わりません!
本日の〆の一杯は「麺屋 鶯 Uguisu」。カウンター7席しかない小さなラーメン屋さん。中に入るとちょっと強面なマスターが黙々と作業中。

麺屋 鶯

注文したのは、香味中華そば
見た目サッパリで柚子の香りがほのかに。だがしか〜し!スープに超ド級のコクがあってちょーヤバ美味かった!食べた瞬間から「替え玉いこ!」って心の中で呟いた。替え玉への想いで心はウキウキだ。スープを残すためになるべく麺やチャーシューと向きあうこと数分。お!替え玉が300円!替え玉100円感覚でいる庶民には少々躊躇する価格だが、このウキウキは他の誰にも止められない。注文し待つことさらに数分。私の前に運ばれてきた替え玉に一瞬でも躊躇したこと後悔する。量もそうだが”これだけで立派な一品”になり得る替え玉は今まで出会ったことがない。替え玉の替え玉をしたくなるほどだ。油そば風のその替え玉は「そのまま食べても、またスープに入れても美味しいですよ」っと強面の店員さん。確かメニューに”替え玉はラーメンをご注文の方のみご注文いただけます”的なことが書かれてたのが、これで納得。替え玉だけ食べたくなる大勢の気持ち、お察しします。
(* 替え玉の写真を撮るのを忘れました。涙。)

麺屋 鶯 Uguisu 

ラーメンへの熱き思いは、文章の厚さにも現れているかと思いますが、今まで食べたラーメンの中で間違いなく5本の指にランクインする一杯でした。

金沢での2日目の夜の幕を降ろす前に、プックリさん(足裏の水ぶくれ)との関係がどうなったか、気が気じゃないと思われる(だよね?)
この日も何だかんだ、1万歩以上は歩いたのだが、夜になる頃にはすっかり熟年カップル並みの空気感に成り下がっておりました。一応、ご報告。

明日は、最終3日目。引き続き料理写真が多いけど、興味のある方は『石川・金沢の旅 3日目:石川・金沢はとにかく歩いた食べたの旅だった vol.3』も読んでね。